- ガスコンロを買い替えたい方
- 古いガスコンロを使用している方
- そこそこの性能のガスコンロをお探しの方
僕はガス会社で10年以上働く現役のガス会社社員です。
キッチンで使用するガスコンロ。
ラクシエ(リンナイ)とグランドシェフ(パロマ)は、機能性とデザインは、どちらも高水準のモデルです。
ほぼ同じグレードの、二つのガスコンロにはどのような違いがあるのでしょうか?

ガス屋からみる違いは、このような点です。
ラクシエは、魚焼きグリルがセラミックバーナーで劣化しにくいため、グリルをよく使用する方におすすめです。
グランドシェフは、調理タイマーが左右両側で使用できる点が特徴です。
この記事では、ラクシエとグランドシェフの特徴について解説していきます。
ラクシエとグランドシェフの違いとは?


ラクシエとグランドシェフの違いは以下の点になります。
ラクシエ | グランドシェフ |
---|---|
ココットプレートであたため・トーストを自動で 遠赤外線セラミックバーナー 調理タイマーは強火力側のみ イージークリーンで天板が熱くならない バーナーキャップが一体式で外れない | ラクックグランで魚をオート調理 遠赤外線バーナー 左右のコンロ両側で調理タイマーが使える 煮込み機能 フレームトラップで安心 |
リンナイ ラクシエの特徴
ラクシエの特徴は以下の通りです。


ココットプレートでトーストやあたためができる


魚のオート調理はもちろん、付属のココットプレートを使用してトーストやあたためのオート調理が可能です。
あたためモードは惣菜などを、温める場合にも、「ベチャッ」とならずに温めなおすことができます。



美味しさをキープしたまま温めなおし出来ます。
◎遠赤外線セラミックバーナーでサビない
出典:リンナイ
ラクシエの魚焼きグリルの上火は、
「シュバンクバーナー」と呼ばれるセラミック素材です。
金属ではないため、長期間の使用でも、サビついたり、詰まりでボロボロになることがありません。
イージークリーンで焦げつきにくい
出典:リンナイ
リンナイ独自の技術で、焦げ付きやすいバーナー周りの温度が上がりにくい構造です。
焦げ付きにくく、バーナー周りの掃除は拭くだけできれいを保つことができます。
コンロタイマーは強火力側のみ


コンロタイマー機能は、強火力バーナー側のみ使用できます。



グランドシェフは両側でタイマーが使えます。
バーナーキャップが一体式で外れない
グランドシェフのバーナーキャップは、上部のプレートと下部のガスが出る部分が、壊れて外れてしまうことがあります。


ラクシエのバーナーキャップは一体式のため、外れることはありません。
長く使用することが出来ます。


パロマ グランドシェフの特徴
グランドシェフの特徴は以下の点です。


ラクックグランで魚をオートで焼ける


ラクックグランと呼ばれる深型のグリルプレートが付属されます。
ラクックやココットプレートと比較して深さがあるため食材の種類を選ばず、調理することができます。
遠赤外線グリル
遠赤外線効果が使える魚焼きグリルで、肉や魚を焼くことにより、食材を美味しくこんがりと焼くことができます。



ラクックを使用することで効果アップです。
◎両側のコンロで調理タイマーが使える
コンロタイマーを両側のコンロで使用することができます。
左右を切り替えるボタンで切り替えてどちらでも使用できます。


※ただし左右同時に使用することはできません。
※魚焼きグリルとの併用は可能です。



ラクシエにはない強みです。
煮込み機能


煮込み料理をする場合に、自動で火加減を調整する機能です。
吹きこぼれや焦げ付きを抑えてじっくり煮込むことができます。
フレームトラップで安心
出典:パロマ
グランドシェフには、グリルの魚に引火してしまった場合でも、排気口から火が出ることを防ぐフレームトラップが搭載されています。
グランドシェフについてはこちらでくわしく解説しています。
ラクシエとグランドシェフの共通の特徴
ラクシエとグランドシェフには共通の特徴が複数あります。
以下で紹介します。
ホーロー+ガラスコート天板で掃除がしやすい


メーカーにより呼び名は異なりますが、天板が同じくホーロー+ガラスコートの素材です。
- リンナイ…パールクリスタル
- パロマ…ハイパーガラスコートトップ
パイパーガラストップ(パロマ)
出典:パロマ
パールクリスタル
出典:リンナイ
焦げ付きにくく、ツルツルした表面で清掃が簡単にできます。
天板は、上から順で、性能や価格が高くなります。
→ホーロー(標準)
→ホーロー+ガラスコート(上級)
→ガラストップ(最高級)
天板の特徴は以下の通りです。ラクシエもグランドシェフもともにガラスコートのモデルです。
ホーロー | ガラスコート | ガラストップ | |
お手入れ性 | △ | 〇 | ◎ |
衝撃への強さ | △ | ◎ | 〇 |
光沢感 | △ | 〇 | ◎ |
価格 | 安価 | 普通 | 高価 |
耐久性 | サビやすい | 良い | 非常に良い |
水なし両面焼きグリル


どちらのガスコンロも、魚焼きグリルが水なし両面焼きになります。
グリルの下皿に水を入れずに使用でき、両面焼きなので裏返す必要もありません。



途中で開ける必要がなくなるね。
グリルプレートが使える


前述の通り、ラクシエはココットプレート、グランドシェフはラクック・ラクックグランが使用できます。
グリルプレートを使用した場合、各メーカーどれでも、不使用の場合と比べて99.9%汚れをカットできます。
実際にラクックを使用して、汚れを調査した記事がこちらです。
購入前に考慮すべきポイント


ラクシエとグランドシェフを購入する前に、確認するべきポイントがいくつかあります。
サイズ(横幅)


ガスコンロには56cmと59cmの2つのサイズがあります。
ラクシエもグランドシェフもいずれも59cmタイプなのでコンパクトなキッチンには収まりません。
さらに、本体に高さがあるため、水切りやバックガードの高さにについても確認しておく必要があります。
ガス種(都市ガスorプロパンガス)


ガスコンロには、都市ガス用(12A,13A)とプロパンガス(LPG)用があり、それぞれお使いのガスに対応した物を使用する必要があります。
都市ガスをお使いの場合は、都市ガス用ガスコンロを、プロパンガスをお使いの場合、プロパンガス用ガスコンロを使用します。
ガス種が異なるコンロは、使用できないので購入時には注意が必要です。
種別が違う場合は、¥5,000ほどで改造することで使用することができます。
強火力の左右


置き型のテーブルコンロは、左右いずれかが火力が強い構造です。
左右どちらを強火力の設定するのかを、自分で選択する必要があります。



壁から遠い側を強火力にします。
ラクシエのグレードは3種類


今回グランドシェフと比較したラクシエには3つのグレードがあり、ラクシエは3つのうち真ん中のグレードのコンロです。
- ラクシエfine(ホーロー)
- ラクシエ(ホーロー+ガラスコート)←
- ラクシエprime(ガラストップ)



ラクシエは値段と性能のバランスが良い人気のガスコンロです。
ラクシエのグレードごとの比較は、こちらの記事でまとめています。
グランドシェフとグランドシェフプレミアムの違いとは?


グランドシェフと
グランドシェフプレミアムの違いは、
グリルプレートのラクックグランが同梱されているかどうかです。
この点以外の違いはありません。
ただし、同梱モデルのラクックグランは蓋の取っ手がないモデルで、別売で購入する同じ商品より少し小さめです。
価格は、プレミアムの方が別々に購入する場合と比べて、定価で1,000円程安くなります。
さいごに


リンナイのラクシエ、パロマのグランドシェフ共に、優れた機能が搭載されたガスコンロです。
どちらもガラスコートでお手入れしやすいガスコンロで、甲乙付け難い所はあります。
ラクシエは、
バーナーがセラミック素材で、耐久性に優れるという強みがあります。


グランドシェフは、
左右両側でコンロタイマーが使用出来る点が強みです。


どのような点を重視して使用するのか想定してガスコンロ選びを楽しんでください。