- ビルトインコンロを取り替えしたい
- ガスコンロ交換の費用について知りたい
- 交換する前に知識が欲しい
- ビルトインコンロの安い取り替え方法は?
ビルトインコンロを取り替えたいと考えたときに、どこで買えばよいのかわからない。
実は、ビルトインコンロの取り替えでは、同じ商品、同じ工事でも、取り替えにかかる費用が異なります。
交換に関する知識を持っているかどうかが、差がつくポイントです。
ガス業界で10年以上働く僕は、業界の裏側もよく知っています。
では、具体的にどうすると良いのでしょうか?
ネット(楽天・Amazon等)でコンロ本体を購入する+工事費が安い業者を探して取り替えをする。
正直、ネットでガスコンロを販売している業者の販売価格は、激安です!

ガス会社から購入する場合と比べても、同じ商品でもネットの方が1~2割安く手に入れることができます。
安く取り替えたい場合には、
「本体を安く手に入れるか」
「工事費を安く抑えるか」この2点が重要です。
この記事では、実際にかかる費用についてや、工事費用を抑えて取り替える方法も含めてご紹介します。
ビルトインコンロの取り換え手順


- 取り換え工事業者を探す。
- ネット(楽天・Amazon等)でビルトインコンロ本体を購入する。
- 取り替え工事を依頼する。
※購入時に、取り換え工事込みの商品を選ぶこともできます。
通常、コンロを購入する際には、購入した業者(ガス会社など)にそのまま設置まで依頼するケースがほとんどです。
その場合、気をつけることがあります。
それは、「取り替え費用が業者の言い値」になってしまうことです。
「高くてぼったくりだ」と言いたい訳ではありませんが、競合がいないため、値段を下げる必要がなくなるのです。



対策は、取り換え工事の相場を知る必要があります。
工事業者を自分で探す場合、工事費の金額も確認したうえで依頼ができるため、工事費用が抑えられます。
値段より、安心の大手ガス会社に施工を依頼したい場合は、東京ガスの取替サービスも利用できます。
※関東地域(東京・神奈川全域・埼玉・千葉・茨城・栃木県の一部地域)のみの対応。
ビルトインコンロの取り替え費用


ビルトインコンロはテーブルコンロと違い、自分で取り替えをすることができません。
取り替えにはガス設備工事資格が必要になるため、業者やお使いのガス会社に依頼して取り付けすることになります。
ここでは、オーブンの有無でも金額が異なります。以下がガス会社に依頼した場合の工事費用の目安です。
※会社により金額差はあります。
ガスコンロのみ | 1万5千円~2万円 |
ガスコンロ+オーブン | 3万円~5万円 |
オーブンのみ | 2万円~3万円 |
ガスコンロ(ガス接続のみ) | 1万円~ |
ビルトインコンロのみの取り替え費用として、本体代+工事費で約1万5千円~2万円に設定している業者が多いです。
安さを売りにして、工事費¥8,000としている業者もありました。
取り替え費用の比較


工事費込みで交換する場合と、本体のみ購入して、工事は安い取り付け業者で取り替えした場合を「リンナイ製デリシア」で比較してみます。
工事費込みセットで販売されている商品で、比較してみます。
条件として追加の部材は必要ないものとして、処分費等も含まないものとします。
工事費込みで購入して取り替えをした場合


工事費込みで取り替えた場合は、¥186,420で、これを基準に、他の方法も計算してみます。
ガスコンロ本体のみ購入+工事は別で取り替えた場合


このコンロの、商品のみの販売価格は¥161,820です。
くらしのマーケットで取り換えをするとして、工事費¥10,000の取り替え業者を見つけたので計算してみます。
186,420 (工事費込みの代金)
-161,820+10,000 (本体+工事費)
⁼ 14,600 (取り換え費用差額)
本体のみ購入して工事費が安い業者に、取り替え工事を依頼する方法をすると、1万5千円近くも費用が安く抑えられることがわかります。
ガス会社で見積もりする場合
他にも、ガス屋の僕が実際にお見積もりする場合を考えて計算してみました。
本体代金 ¥175,000
工事費 ¥15,000
消費税 ¥19,000
合計金額 ¥209,000
209,000-(161,820+10,000)⁼37,180
この場合でも、3万円以上安く取り替えが出来ることがわかります。
このように、ガス会社からコンロを購入して取り付けするよりも安く済むことになります。



工事費を2万円に設定することも多いので、その場合さらに金額差があります。
購入の際の注意点


ビルトインコンロを購入する場合に、注意することをいくつか解説します。
特に、ネットで購入する場合には、以下の点をよく確認して選ぶことが必要になります。
- 天板のサイズ(60㎝・75㎝)
- ガス種別(都市ガス・プロパンガス)
- 天板の素材(ガラストップ・ホーローetc)
天板のサイズ(60cm・75cm)


ビルトインガスコンロには横幅60cmの天板(上部の面)と75cm天板があり、選ぶことができます。
キッチンの寸法上、収めることが難しい場合もありますが、75cmの天板の方が広々として高級感があります。
今現在60㎝の天板のコンロを使っている場合は、60㎝・75㎝の天板のどちらも選択できますが、同じサイズを選ぶと間違いありません。
今お使いのコンロが75㎝天板の場合は60㎝天板は選べません。
75㎝天板から60㎝天板にサイズダウンしてしまうと、隠れていた汚れやサビが丸見えになり、新しいコンロが台無しになってしまいます。
ガスの種別(都市ガス・プロパンガス)


ガスは大きく、都市ガスとプロパンガスに分かれます。
違いや特徴はここでは必要ないため、割愛します。



コンロの購入には都市ガス・プロパンガスのどちらのガスを使用しているか理解することが大切です。
天板の素材


ビルトインコンロの天板は、大きく分けて4種類あります。
メーカーにより名称は違いますが、素材は同じ物です。
コンロの値段は、天板の素材で決まるともいわれることもあり、重要なポイントになります。
ガラストップ


美しい見た目で、光沢感があり高強度です。
ですが、ガラス素材のため、物を落とした際には割れてしまうことがあります。
耐久性やお手入れのしやすさも魅力で、人気のモデルとなります。
ホーロー+ガラスコーティング


ホーローの上にガラスコーティングを施した天板になります。
ガラストップ天板より強度が強く、フライパン等を天板の上に落としても、割れにくい強度があります。
ホーロートップ


耐久性に優れていますが、塗装がはがれた場合にはそこからサビてしまいます。
また、焦げ付いてしまった汚れもなかなか落としずらいため、お手入れには注意が必要です。
ステンレストップ


元は、業務用の厨房機器に使われていたもので、デザインに特徴があるものが多いです。
強度が強くサビにも強く、大きい鍋やフライパンが使えることも特徴です。
小傷が入りやすいことが難点です。
ビルトインコンロの取り替え方法5選


取り替えの方法は、以下の5つがあります。
- ネットで購入+ガス会社で取り付け
- ネットで購入+購入業者で取り付け
- ネットで購入+安い業者で取り付け
- ホームセンター等で購入+取り付け
- ガス会社で購入+取り付け
①~③の方法を選ぶ場合、自分でコンロ本体を調べて、購入しなければいけません。
ネットで購入+ガス会社で取り付け


インターネットでビルトインコンロを購入して、購入した商品の取り付けのみを、契約しているガス会社にお願いする。
ガス会社によっては、取り付けのみは対応してもらえない場合もあるため購入前に確認はしておきましょう。
取り付けをガス会社にお願いしておくと、アフターサービスの面でも、メリットがあると思います。
ただし、ネットで購入した商品に関しての保証は、ガス会社では出来ません。
ネットで購入+購入した業者で取り付け


インターネットで購入して、その購入した業者に取り付けまでしてもらう。
大量入荷で大量出荷しているため、商品の本体の値段はこの5つの方法で1番安くなるかと思います。
しかし、ネットで販売をしている業者の取り付け工事費は高いことが多いです。(2万~)
取り付けを行っていない業者もあるため、確認しておきましょう。
本体を安く購入できても、工事費が高いと、意味がありません。
ネットで購入+工事費の安い業者で取り付け
この方法が一番おすすめの方法です。
ネットで最安値で購入したコンロを最安の工事費で取り付けしてくれる業者に依頼します。
くらしのマーケットのビルトインコンロの交換は通常よりも値段設定が低めで、コンロのみの交換で工事費約20,000のところ、\8000~で取り替えを依頼することができます。
ただし、本体を購入する場合には、コンロの知識が必要になります。
ホームセンター等で購入+取り付け
ホームセンター・家電量販店で購入し、取り替えも依頼する方法です。
実際に展示してある商品を見て、現物をみて購入できることがメリットになります。
値段は安いわけではないため、その点では、あまりメリットを感じられません。
あまりおすすめは出来ない購入方法です。
ガス会社で購入+取り付け
契約しているガス会社に依頼して購入、取り替えをする。
値段的にはネットで購入するよりは高くなりますが、1番安心な方法です。値段に関して、少々目をつぶれるのであれば、この方法がおすすめです。
ガス会社的にも、管理も自社で出来るため保安上の問題も起きにくいことになります。
取り替えに関して、安心安全ではありますが、費用の面では1~2割程度割高になることが多いです。
さいごに


5つの中でオススメの方法は、ネットでコンロ本体を購入し、料金の安い取り付け業者を探す方法です。
お好きなコンロ+工事費が通常より安い価格で、取り換え出来るようになります。
もしくは、ネットで調べた商品代をガス会社に提示して交渉する方法です。
この場合、ネットの金額と同額は難しいとは思いますが、できるだけ近い金額にしてもらえるように交渉します。
ガス会社は、ガスの供給さえできれば利益は確保できるため交渉自体は意外と簡単なことも多いです。
※ただしこうした場合、ガスコンロ本体については自身で調べて購入する必要があります。
専門家の知識なしで自身で調べて購入することは少しハードルが高いかもしれません。
契約中のガス会社から見積もりをもらうのも手かもしれませんね。