- ガスコンロの点火ボタンが押せない
- ガスコンロのロックとは?
- ロックの解除方法を知りたい
僕は、ガス業務歴10年の現役ガス会社社員です。
日々の業務の中で、こんな連絡をいただくことがあります。

火をつけようとすると、点火ボタンが押せない…
ボタンが押せないと、調理をするどころか、火をつけることさえできません。
では、なぜ点火ボタン(スイッチ)が押せないのでしょうか?



原因は簡単で、チャイルドロックがかかっているからです。
故障したと思っておられる方が多いですが、実際はチャイルドロックがかかっているだけなんです。
「ボタンが押せない」症状の場合、ほとんどのケースで、ロックを解除することで使えるようになります。
この記事では、ガスコンロの点火ボタンが押せなくなった場合の原因と対処法について解説しています。
ロック機能とは?(チャイルドロック)


ガスコンロについている安全機能の1つです。
テーブルコンロ、ビルトインコンロのほぼすべてについている機能で、ロックをかけることにより、点火ボタンが押せなくなります。
物理的にボタンを押すことができないようにして、子どものいたずらによる事故を防止します。
なぜチャイルドロックが必要?


近年のガスコンロは、ボタンを押して点火するタイプが多く、子どもでも簡単に火をつけることが出来ます。
イタズラなどで意図せずに、火をつけてしまうこともあるため、チャイルドロック機能がつけられています。
実際に、5歳の娘がコンロの点火ボタンをカチカチして遊んでいることがありました。



最近では、ネコも触ろうとしていました。
使わない時には、チャイルドロックを必ずかけるようにしておく必要があります。
点火ボタンが押せない理由


ロックがかかってしまう原因は、おおよそ掃除によるものです。
ボタンが押せない状況で訪問すると、ほとんどの場合、直前に掃除をされています。
その際に、ロックのツマミを動かしてしまい、ロックがかかっていることが原因です。
また、子どもがいたずらで動かしてロックしていることもあります。
チャイルドロックのつまみは、子供からすると、ちょうど手が届く位置にあり、触ってみたくなるみたいです。
点火ボタンが押せない場合の対処法


対処は簡単で、ロックを解除するだけです。
ロックのツマミは機種によって違いますが、点火ボタンの下にある事が多いです。
「ロック」や「鍵マーク」で表示されているのでスライドして解除します。






この場合は、つまみが左にあると解除で、右にあるとロックされた状態です。
この他にも1部のコンロでは、ボタンを押してロックするタイプもあります。
さいごに


ロックを解除してもボタンが押せない場合は、内部で部品がこわれている可能性があります。
火力調整のツマミが取れて落ちることもあり、こうなると、ご自身で改善することは難しいです。
メーカーや、契約しているガス会社に連絡して修理してもらいましょう。
ガスコンロの点火ボタンが押せない場合の原因と対処法についてまとめました。
ガスコンロのトラブルは、故障でないこともあり、知識があると簡単に直せる症状も多いです。
適切に理解して対処しましょう。
また、ガスコンロには寿命があり、一定程度の年数での点検・交換が必要になります。
テーブルコンロで7年、ビルトインコンロで10年です。
これを超えて使用しているコンロに、不具合があった場合には、取り替えも含めて検討するべきです。
ガスコンロの寿命については、こちらで解説しています。