- テーブルコンロを買い替えたい
- テーブルコンロの選び方を知りたい
- ガスコンロの便利な機能を教えて
新しいガスコンロに交換したいと思った場合に、選び方が分からない。
機能について説明を聞いても、その機能が必要なものなのかが分からない。そんな方も多いのではないでしょうか?
僕は、ガス会社に10年以上勤務するガス会社社員です。
ガスコンロもこれまで、数百台と販売してきました。
ガスコンロについては、知識も豊富であると思います。
そんな僕が、テーブルコンロの選び方について考えてみました。
ガスコンロには、
①調理のサポートする機能
②安全機能があります。
分類するとこのようになります。
調理のサポートをする機能 | 安全機能 |
---|---|
調理タイマー 温度調整機能 グリルプレート調理 オート調理 炊飯機能 | 過熱防止機能 消し忘れ防止機能 立ち消え安全装置 鍋なし検知機能 感震停止機能 |
この記事では、ガステーブルコンロの便利な機能と、具体的な使い方について解説しています。
テーブルコンロとビルトインコンロ

ガスコンロには主に、テーブルコンロとビルトインコンロと呼ばれるものがあります。
ほかにも、キャビネットコンロ、ドッキングコンロなど特殊なコンロもありますが、ここでは省略します。
テーブルコンロ

据え置き型のコンロで、キッチンのコンロ台の上に設置して使用します。

取り付けに資格や工事が必要ないため、自分で購入から取り付けまで可能です。
さらには、退去の際には取り外しも自分で行うことができます。
この記事は、こちらのテーブルコンロについての記事です。
ビルトインコンロ


ビルトインコンロはシステムキッチンに開いた穴にはめ込む形のコンロです。



取り付けにはガスの専門資格者による工事が必要になります。
テーブルコンロに比べて、価格が高く、高性能な製品が多いです。
ビルトインコンロの選び方については、別記事で解説しています。
調理のサポートをする機能


ガスコンロには調理をサポートする機能や、使用後のお掃除を楽にしてくれる便利機能が、多く搭載されています。
家事の時間や負担が大幅に減ることになりますので、詳しく解説していきます。
機能が増えるにつれて、本体価格も高価になります。
調理タイマー


ガスコンロに設定した時間で、自動的に火が消えます。



キッチンタイマー+自動消火というイメージです。
たとえば、煮込み料理を20分間したいといった場合にとても便利です。
火加減を気にせずに、自動で20分間煮込み調理をすることができます。
他にも、このような活用法が便利です。
味噌汁を温め直すために3~5分調理タイマーを設定して使います。
3分経過後、自動で消火。消し忘れが無くなるため、味噌汁を焦がしてしまうということがありません。
温度調整機能


設定した温度に自動で調整してくれる機能になります。
設定した温度まで加熱した後、音でお知らせしてくれて、鍋の温度をキープしてくれます。



140~200℃の間で設定可能です。メーカー、機種によっても違いがあります。
設定は簡単で、最初に火をつけた際にボタンで設定したい温度に設定するだけです。
- 140℃ /卵焼き
- 160℃ /ホットケーキ
- 180℃ /天ぷら 餃子
- 200℃ /ステーキ



上記は一例です。
グリルプレート調理


グリル(魚焼き)に、グリルプレートと呼ばれる商品を入れて料理ができます。
ふた付きのフライパンのような構造で、焼き網を使わないため、グリル庫内がほとんど汚れません。
面倒な焼き網の清掃をしなくて良くなるため、特におすすめの機能になります。



実際のところどれくらい汚れないのかな?
機会があり、汚れ方を実際に3年間使用して、比較してみました。
検証・比較結果については、こちらで解説しています。
メーカー各社オリジナル商品を展開しており、パロマ製のラクック、リンナイ製のココットプレートがあります。




ラクック(パロマ製)の方が深さがあり、ココットプレート(リンナイ製)の方が長さがあること、スリットのありなしが違いになります。
ラクックはフタがぴったり閉まるため、蒸し焼きでの調理に長けています。
ココットプレートはフタにスリットがあるため、直火での調理ができます。



リンナイのグリルは、他社のものと比べ火力が強く、カリッと仕上がることが特徴です。
オート調理


作る料理を決めて食材を入れて、火をつけて設定するだけで自動で料理ができます。
グリルプレートの中に、食材を入れてオート調理ができます。
食材を入れておくだけで自動で調理してくれるため、時短にもなりますし、手間も省けます。
オート調理が出来るテーブルコンロは上位モデルで、金額的には高いですが、1度は使ってみるべきだと思います。
炊飯機能


炊飯鍋・土鍋等を使用してご飯を自動で炊く機能です。
お米・水の分量を量り入れ、ガスコンロを点火して炊飯ボタンを押すだけで、自動でご飯を炊くことが出来ます。
ガス炊飯器がない状態でも炊飯鍋と炊飯機能を有したガスコンロだご飯が炊けます。



炊飯鍋を購入する際にはガスコンロに対応しているものを購入する必要があります。
おすすめの炊飯鍋や、美味しいご飯を炊く方法については、こちらで解説しています。
安全機能


全てのガスコンロには、安全装置が搭載されています。
安全装置については以下の通りです。
機能同様、高価になるほど安全装置の数が増える傾向にあります。
加熱防止機能※すべてのコンロに搭載


SIセンサーと呼ばれる装置で、鍋底の温度を温度を検知して、自動で火力を調節します。
火が強くなったり、弱くなったりするため人によっては、使い勝手が悪いという話もあります。



ちなみに、2008年より以前製造のコンロにはこの機能がありません。
もし、2008年以前に製造されたコンロをまだお使いの場合は取り換えをおすすめします。
過熱防止機能がないと、天ぷら油など、加熱しすぎた場合に火災のリスクがあります。
油を過熱しすぎて、350~380℃になると、火気がなくても自然に発火します。
ガスコンロは、過熱防止機能により、温度が上がりすぎると、火を小さくし、それでも温度が上がる場合には消火することで油火災を引き起こしません。
消し忘れ防止機能※すべてのコンロに搭載
長時間火をつけたまま消し忘れた場合に、鍋底の温度が上がりすぎることがあります。
そうなるとまず過熱防止が働きます。
鍋底の温度を感知して、火を大きくしたり、小さくしたりして温度を調整します。
その後も過熱を続けていると、一定時間経過した後に、自動で消火をします。



これにより、焦げ付きを減らし、火災の発生を未然に防ぐことができます。
立ち消え安全装置※すべてのコンロに搭載


何らかの原因で着火できなかった場合や、途中で火が消えてしまった場合に、ガスを遮断します。
この機能により、万が一火が消えてしまった場合でも、ガスが出続けることはありません。
鍋なし検知機能


鍋無し感知機能は、テーブルコンロではラクシエ(リンナイ)の最上位モデルにしか、搭載されていない機能です。
鍋を置いた状態でなければ、火がつかない機能です。鍋を離すと火が小さくなり、さらに一定時間経過すると自動で消火します。
袖口に引火することを防ぐ機能になります。



海苔などを炙ることが出来ないので、不便という声もあります。
感震停止機能


感震停止機能も、リンナイの一部のコンロにしか搭載背されていません。
地震が起きた際に、揺れを感知して自動でガスを遮断します。
震度4以上で自動消火するため、火災による2次災害を防ぐことが出来ます。
テーブルコンロに関するQ&A


- テーブルコンロは素人が取り付けしても大丈夫?
-
問題ありません。
ホームセンターやネットで購入したテーブルコンロは自分で取り付けすることができます。
テーブルコンロの取り付けはこちらで解説しています。
さいごに


ガスコンロの機能を紹介してきましたが、使い勝手は人によって異なります。
個人的に、今使って便利だと思う機能はグリルプレートでの調理です。
どのメーカーのグリルプレートも、魚焼きグリルの汚れを99.9%カットすることができ、お手入れの負担を大幅に減らすことができます。
ただし、グリルプレートはすべてのコンロに使えるわけではありません。
グリルプレートを使用したい場合は、購入するガスコンロが対応しているのかの確認を忘れないようにしましょう。
前述の通り、グリル庫内が汚れないことに加え、掃除の手間も大幅に減らすことができます。
機能も使うことで、料理の幅も広がるので、ガスコンロの購入時に検討してみて下さい。
今回紹介したほぼすべての機能が搭載されている商品は、ラクシエシリーズのラクシエprimeになります。


ラクシエシリーズについての比較をこちらの記事で解説しています。