ガスメーターの復帰方法とは!素人が復帰しても大丈夫?現役ガス屋が解説!

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ガスメーター復帰方法
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この記事はこんな方におすすめ
  • 急にガスが使えない状況になった
  • ガスコンロもつかない、お湯も出ない
  • ガスが使えない原因を知りたい
  • ガスメーターの復帰方法を知りたい

「急にガスが使えなくなった!」

こんなことありませんか?

ガスコンロもお湯も出なくなった場合は「ガス切れ?もしくは器具の故障かも?」と思ってしまいます。

さなぎ

多くの場合、そうではありません。


ガスが使えない原因は多くの場合、ガスメーターの安全装置によるガスの遮断です。

ガスメーターの復帰作業をすることにより、通常通り使用できるようになります。

ガスメーターには異変を感知した場合に自動でガスを遮断する機能がついています。

ガスが全く使えない場合、ガスメーターの安全装置が作動していることがほとんどです。

僕はガス会社で働いており、業務の中に緊急時対応の24時間電話番があります。

業務の1つで、いつ電話しても、必ず電話が繋がるようになっています。

その問い合わせで1番多いものが、ガスメーターの遮断でガスが使えないといったものです。

ガスメーターの復旧作業をすると、使用できるようになるのですが、実は復帰方法は簡単で自分でもできるものなんです。

この記事では、ガスが使えない状況での、ガスメーターの復帰方法について解説します。

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目次

ガスメーターの遮断の確認

ガスメーターの確認
ガスコンロがつかないケース

ガスコンロがつかないケースなので、ガス給湯器を使って確認をしてみます。

給湯器がつかないケースでは、逆にガスコンロで確認してください。

どちらもつかないといった場合は、間違いなくガスメーターの安全装置が働いて、ガスの供給が遮断しています。

さなぎ

逆に、どちらかが使える場合は別の原因ですね。

ガスメーター復帰方法

ガスメーターの復帰方法は簡単で、復帰ボタンを押すだけです。

ガスメーターの復帰ボタン
ねこさん

そんなに簡単なの?

ガスメーターは異変を感知すると、安全装置が働き、ガスを遮断する仕組みになっています。

この場合は、ガスメーターがガス漏れと勘違いしてガスを遮断してしまう状態です。

ガスメーターにはガス止の表示がでて、赤いランプが点滅している状態です。

ガスメーター遮断の状態
赤いランプの点滅中


もし下記のようなケースでガスメーター遮断した場合には、この復帰ボタンを押して復帰してください。

ただし、復帰ボタンを押した後に、すぐガスを使用してしまうとまた遮断してしまいます。

復帰作業の流れはこのようになります。

ガスメーターの復帰作業
ガスメーターの復帰作業

復帰ボタンを押した後に、ガスメーターが配管などのガス漏れがないかをチェックをします。(配管内のガスの流れを確認する作業)

復帰ボタンを押してすぐ使ってしまうと、配管内をガスが流れるため、ガス漏れと勘違いして再度遮断してしまいます。

機種によりますが、3分~5分ほど待った後にガスを使いましょう。

ガスメーターはどこにあるの?
  • 戸建住宅…外壁のどこかにあります。家を一周回ってみると見つかります。
  • マンション…主に玄関横の水道メーターなどがある扉の中にあることが多いです。
  • アパート…玄関ドアの横、もしくはベランダ側の外壁、横壁など様々なパターンがあります。

ガスメーターが止まる理由(液晶の表示)

うさぎさん

なぜガスメーターは止まるの?

さなぎ

ガスメーターには安全装置の役割があるんだ。

ガス漏れの疑いが少しでもあれば、ガスを遮断するんだよ。

やりすぎなぐらい安全性にはこだわっているんだよ。

ガスメーターが止まる理由は主にこのパターンです。

この他にもガスメーターが止まるパターンは存在するのですが、その場合自分で復帰できません。

流量オーバー(〇〇C)

ガスメーター流量オーバー遮断

ガスメーターは入居した時からその家で使われるガスの量を計算しています。

そのため、通常の使用量よりも一定量多く使ってしまった場合は、異常と判断してガスを遮断してしまいます。

たとえばこんな時
  • 夏場はシャワーで済ませていて、寒くなったので湯船にお湯をためたとき。
  • 一人暮らしの家に来客があり、お湯を普段より使ったとき。

長時間使用(A〇C)

ガスメーター長時間使用遮断

ガスコンロをつけたまま忘れていたり、お湯を出しっぱなしで忘れていたりして、長い時間つけたままになっている時にもガスを遮断します。

よくあるのがガスファンヒーターを連続して使っていて、規定の時間になると止まってしまうケースです。

感震機能(〇BC)

ガスメーター感震遮断

震度5以上の地震が起きた場合にも、ガスメーターの安全装置でガスを遮断します。

地震で怖いことが、ガス配管の損傷によりガスが漏れることです。

地震が起きた場合すぐガスを遮断するため、2次災害を防ぐことができます。

時々ある事なのですが、ガスメーターに強い衝撃があたえられた時にもこの機能は働きます。

たとえばこんな時
  • 子供が遊んでいて、ボールがガスメーターに強く当たったとき。
  • ・風の強い日に、玄関ドアがガスメーターに強く当たったとき。

圧力低下(BC〇P)

ガスメーターガス圧低下遮断

ガス配管内の圧力が低下した場合に出る表示です。

プロパンガスの場合に、ガスボンベのバルブを閉めたまま使ったり、ガス切れを起こした時にもガスを遮断します。

合わせて知りたい

ガスメーターが安全装置で停止する原因には、以下のものがあります。

電池切れ(A〇〇)

ガスメーター電池切れ遮断

ガスメーターの電池が切れた場合はAの表示がでます。

特に危険性はありませんが、Aの表示が一定期間でていると、いずれガスが全く使えなくなります。

自分で復帰することはできないため、ガス会社に連絡して交換してもらいましょう。

素人が復帰しても問題ない?

うさぎさん

方法は分かったけど自分で復帰して大丈夫なの?

復帰方法がわかったとして、ガスメーターの復帰作業を、素人がすること自体は問題ないのでしょうか?

さなぎ

問題ありません。

問題ない理由

ガスメーターはガス漏れの検知機能が備わっています。

もしガス漏れ等のトラブルが起きていると、復帰作業をしたとしても復帰しません。

そのため、復帰が出来るということは正常に使えるということになります。

復帰作業の途中でトラブルがある場合には、その時点ですぐガスを遮断します。

もし万が一、復帰方法を試しても復帰しない場合は、ガス栓を閉めて換気をしながらガス会社へ連絡してください。

※復帰の確認はメーターの機種にもよりますが、30秒~3分程度で出来るため、多量のガスが漏れる心配はありません。

気になる場合はガス会社へ連絡

このように自分でガスメーターは復帰出来るのですが、不安な場合は、ガス会社に連絡してください。

近年では、保安管理は通信設備で管理することが多くなっています。

僕が働くガス会社でも通信を採用しており、顧客のガスメーターがどのような状態か端末で遠隔でも確認することができます。

ガスメーターを遠隔管理しているとともに、ガス会社には24時間連絡がつながるようになっています。

他社さんでも、ガス会社は常に連絡がとれる体制になっています。

危険を感じた場合には連絡して、ガス会社の指示に従ってください。

こんな時は必ずガス会社へ連絡

作業着の男性

ガス会社は遠隔でガスメーターの管理を行っていたり、定期的に点検を行うことで、安全管理をしています。

しかし、人の手による管理もまだまだ存在するため、おもわぬ事態が起きる可能性はゼロではありません。

下記のような症状や表示を見つけた場合は、ガス会社に連絡してください。

表示が(〇B〇)、(〇BR)の表示

(〇B〇)や(〇BR)の表示はガス漏れの危険を検知しています。

特に(〇B〇)の場合は必ず、お使いのガス会社に連絡してください。

このようなメーターの表示がでると、ガス会社による点検を受けないといけません。

ガス臭い

復帰作業ををする前にガスの臭いがした場合は、すぐガス器具の使用を中止して、ガス会社へ連絡してください。

全てのガス栓を閉めた後、念のため換気をしつつ、ガス会社の指示を待ちましょう。

ガスメーターが復帰しない

前述の通り復帰作業をしてもガスメーターが復帰しない場合は、ガス漏れの危険性があります。

ガスメーターは、配管内にガスが流れている状態では、復帰できないような仕組みになっています。

復帰中にガス器具を使ってないか確認して、もし使っていないのに復帰しない場合は、ガス会社に連絡してください。

地震があった後

大きな地震があった後に、ガスが使えない場合は、1度ガス会社による点検を受けましょう。

地面の中に埋まっている配管などに、目に見えない破損がある場合もあるので、確認する為にも点検を受けてください。

地震後に、通常通り使える場合でも、配管の目視での確認は必須です。

さいごに

白いキッチン

ガス器具が使えない場合に、多くの状況でガスメーターの遮断が考えられます。

自分でも復帰出来るため、ガスメーターを確認して、復帰しても大丈夫な表示が出ているのであれば、やってみる価値はあります。

復帰しているのにガス器具が使えないといった場合には、器具の故障が考えられます。

ガスコンロには寿命があり、使用年数によっては買い替えを検討する時期になっているかもしれません。

具体的には、置き型のテーブルコンロで7年、埋め込み型のビルトインコンロで10年以上使っているコンロに不具合が起きた場合には、コンロ本体の買い替えも検討しましょう。

ガスコンロの寿命については、こちらで解説しています。

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