- ガスコンロの火が赤(オレンジ)になった
- 赤い(オレンジ)の炎になり不安な方
- 赤(オレンジ)になる原因を知りたい方
僕は、10年以上ガス会社で働く現役のガス会社社員です。

ガスコンロの炎が赤(オレンジ)色になる。
ガスコンロの使用中に、このような症状が起きたことはありませんか?
通常、ガスコンロの炎の色は青色です。しかし、コンロの調子が悪い場合や、一定の条件が重なると、炎が赤になる「赤火」になります。
オレンジの炎は、問題ありませんが、非常に不気味な色で心配になると思います。
赤い炎とオレンジの炎では、性質が異なります。
- 赤い炎は酸素不足による不完全燃焼の可能性があります。
- オレンジの炎の場合は、加湿器などを使用で起きる化学反応で、問題ありません。



赤色は、危険な可能性があり、オレンジ色は問題ありません。
この記事では、ガスコンロの炎が赤くなる、またはオレンジの炎になる場合の原因や対処法について解説します。
故障を見分ける方法


赤い炎になる場合、危険な状態とそうでない状態は、どう見分けると良いのでしょうか?
その判断は、なべ底が黒くなるのかどうかで判断しましょう。
もし鍋底が黒くなる場合は、不完全燃焼している可能性が高いため、原因を取り除かねばなりません。
炎が赤になる場合でも、なべ底が黒くならない場合は、問題なく使用できることになります。



汚れが燃えているだけのことも。
ガスコンロの炎が赤(オレンジ)になる原因


ガスコンロの炎が赤(オレンジ)になる原因には、以下のようなことが考えられます。
- 換気不足
- 不完全燃焼
- 五徳、バーナーキャップの汚れ
- 加湿器の使用による影響 ※異常なし
換気不足 ※要改善


ガスコンロの炎は換気不足によって、赤い炎になることがあります。
ガスコンロ使用時に、換気扇を回していない場合には、酸素が足りずに赤い炎になることがあります。
ガスコンロの使用中は、窓を開ける、換気扇を回すなどしましょう。
換気不足が原因の場合は、上記の対策を行うことで、青い炎に戻ります。
不完全燃焼 ※要注意


不完全燃焼とは、炎が正常に燃えるための酸素が足りない場合に起こります。



ガスの通路に蜘蛛の巣がはっていることが多いです。
不完全燃焼を起こすことにより、一酸化炭素が発生します。
一酸化炭素は人体に有害で、少量の吸引でも、めまいや頭痛などの中毒症状を引き起こします。
赤い炎になっていて、鍋底が黒くなる場合には注意が必要です。



原因が分かるまで使用せず、ガス会社へ連絡して点検してもらいます。
五徳、バーナーキャップの汚れ ※要改善


五徳の汚れによっても赤い炎になります。と、言うより、汚れが赤く燃えるため、赤い炎になったと感じます。
また、バーナーキャップの汚れ、目づまりによっても赤い炎になります。
汚れたバーナーキャップは、取り外して丸洗いすることが出来ます。目で見て汚れをチェックして、汚れている場合は掃除することで、改善します。
ガスコンロの掃除方法についてはこちらで解説しています。
加湿器の使用による影響 ※異常なし


炎がオレンジになる原因は、加湿器の使用による影響になります。



炎の燃焼も正常であり、使用に関して危険はありません。
特に、冬場に加湿器を使用する際に、この症状が起きることが多いです。
知らずに加湿器を使っていて、初めてオレンジの炎を見た時には驚きました。コンロ全口で発生することが特徴です。
加湿器は水道水を放散して加湿します。
水道水に含まれるカルシウム等が、ガスコンロの炎に反応することでオレンジ色になります。



オレンジの炎は不完全燃焼ではなく、化学反応で色が変化するもので、使用に問題ありません。
加湿器の使用を中止して、換気を行うと青い炎に戻ります。
時間が経っても戻らない場合は、不具合が起きている可能性があります。
ガスコンロの炎が赤くなるその他の原因


上記の原因の他にも、ガスコンロの火が赤くなる原因があります。



原因を1つずつ確認していきます。
扇風機やエアコンの風によるもの
扇風機やエアコンを使用している場合、風がガスコンロの炎に当たることにより、赤い炎になることがあります。
風向きや風量によるところがあるため、一度電源を切ってからチェックしてみましょう。
グリルの使用時
また、コンロと同時に魚焼きグリルを使用している場合にもオレンジの炎になることがあります。
これは、魚に含まれる塩分やカルシウムにガスが反応し、赤い炎に見えるためです。
グリルを一度止めて確認してみましょう。
なべ底が黒くなる場合は点検を


ガスコンロから赤い炎やオレンジの炎がでると、初めての場合には、とても驚かれると思います。
ガスは危険物である以上、100%安全ということはありません。



正しいガスコンロの知識を身につけることにより、安全に使用することができます。
なべ底が黒くなる場合は、ガス会社やメーカーにガスコンロの点検を依頼しましょう。
改善しない場合は取り替えも検討


上記のポイントをチェックしても、改善されない場合は、ガスコンロの自体の寿命かも知れません。



ガスコンロは5年から10年が寿命とされています。
修理して使用することも出来ますが、使用年数がある程度経過していると、他の箇所も故障する可能性が高くなります。
テーブルコンロの場合5~7年、ビルトインコンロの場合は、10年を過ぎているガスコンロは取替えを検討することをおすすめします。