ガスは怖い?知っておきたいガスコンロの安全装置の使い方と注意点!

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ガスコンロの安全装置
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この記事はこんな方におすすめ
  • ガスの使用が怖いとお思いの方
  • ガスコンロの安全装置について知りたい
  • その他安全装置について知りたい方

ガスコンロを使う場合に、ガスは怖いとお思いの方が多くいらっしゃいます。

僕はガス会社で10年以上働く現役のガス会社社員です。

IHを使う理由や、オール電化にしようと考える方の多くが「ガスは怖い」と考えています。

そんなことはありません。正しく使用していくと、ガスコンロは安全な調理器具になります。

実際に、ガスコンロには安心して使用できるように、安全装置がいくつも搭載されています

さなぎ

もし万が一のことが起きた際には、安全装置が働き、事故を未然に防ぐことが出来ます。

この記事では、ガスコンロの安全装置と、さらに追加して使用できる安全装置について解説します。

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目次

ガスコンロの安全装置

ガスコンロ

全てのガスコンロには、立ち消え安全装置、自動消火機能が搭載されています。

調理中の消し忘れなどに対応できる安全機能です。

ただし、2008年以前のコンロには、この機能がついていないものもあるため、注意が必要です。

さなぎ

さらに、地震が起きた際に自動で停止するものや、鍋を置かないと火がつかないといった安全装置が搭載されているものもあります。

ガスコンロの安全装置については以下のようなものがあります。

その他、ガスコンロにプラスして使える安全装置もあります。

ガスコンロの安全装置
  • 立ち消え安全装置
  • 自動消火機能/焦げ付き防止
  • 感震機能
  • 鍋無し感知機能
  • チャイルドロック
ガスコンロ以外の安全装置
  • ガスコック
  • ガスメーター
  • ガス漏れ警報器

全てのガスコンロに搭載されている機能

ガスコンロの安全装置

前述の通り、全てのガスコンロには、立ち消え安全装置とSIセンサー(異常過熱防止センサー)さらにチャイルドロック機能がついています。

すべてのガスコンロは、安全に使用することができる仕組みになっています。

立ち消え安全装置

立ち消え安全装置

風や、点火部の汚れや湿気により、点火に失敗した場合に、ガスを遮断する機能です。

さなぎ

ガスを遮断することにより、ガスが出続けることを防ぎます。

火をつけた後に、何らかの原因で失火した場合にもガスを遮断します。

注意点

逆に、この部品が汚れていたり、水滴がついていたりする場合には、ガスを遮断するため、火を保持することができません。

清掃して、常に汚れ等ないようにしておきます。

自動消火機能/焦げつき防止

SIセンサー

鍋底のセンサーによって、温度を管理して、水分が無くなり温度が上がり過ぎた場合に火を消す機能です。

さなぎ

たとえ消し忘れたとしても、一定時間で自動消火することができます。

注意点

味噌汁など食品の成分によっては、少し焦げつくことがあります。

全く焦げ付かない訳ではないため、少しの焦げつきは故障ではありません。

自動消火する時間とは?

調理中の鍋

自動消火にかかる時間は、コンロ部分で約2時間、グリル部分で約15分で自動消火します。

この機能により、空焚きや焦げつきを防止することができます。

鍋底の温度やグリル庫内の温度によっても多少前後することがあります。

チャイルドロック

ガスコンロを子供が触って、火がついてしまわないように、点火ボタンをロックする機能です。

点火ボタンの下にスライドするつまみがあり、ロックすることができます。

チャイルドロック

ロックつまみはわかりにくい位置にあるので、注意が必要です。

チャイルドロックを使うと、ボタンが押せなくなります。偶然ロックがかかることもあるので、押せない場合はチャイルドロックと考えてください。

一部のコンロに搭載機能

ビルトインコンロ

高グレードのコンロには、上記の安全装置にプラスして、耐震機能や鍋無し感知機能が搭載されています。

ただし、この安全装置は使う方により、必要性を感じないこともあります。

特に鍋無し感知機能は、使用方法によっては逆に使いづらくなってしまうこともあるため、注意が必要です。

感震機能

ビルトインコンロ

地震が起きた際に、自動でガスを遮断することにより、火を消すことができます。

震度4以上の揺れを感知した場合のみのため、小さな揺れでは、反応しません。

注意点

ガスコンロが揺れるとガスを遮断する機能になるため、激しく接触するとガスが止まってしまいます。

さなぎ

地震以外で、感震機能が働いたということは聞いたことがありませんので、通常使用では、気にしなくて大丈夫そうです。

また、感震機能が搭載されていたとしても、地震が起きた場合には、落ち着いて使用が出来るまでの間は、ガス栓を閉めておきましょう。

鍋無し感知機能

ガスコンロ

ガスコンロに鍋を置かないと、火がつかないという機能です。

鍋底にこのsiセンサーが当たって、押し込まれた場合にしか火がつかない作りになります。

SIセンサー
SIセンサー

火をつけたまま鍋を動かすことにより袖口に引火することを、防止することができます。

点火中に鍋を動かすと、1分後には自動消火します。

注意点

鍋を置くのを忘れて、「火がつかない」となることがあります。

また、海苔など炙りたい場合にも、鍋を置かないと火がつきません。

対策として、3口のコンロでは、手前の大きいバーナーこの機能が搭載されています。

奥の小さいバーナーは鍋を置かずにつかえるため、炙りたい場合は奥のバーナーを使用することになります。

ガスコンロ以外の安全装置

ガス供給では、ガスコンロ以外にも安全装置が搭載されています。

以下が安全装置です。

ガス栓

ガスコック

あまり知られていませんがガス栓にも、安全装置が搭載されています。

ガス栓には、大量のガスが流れたり、ゴムホースが外れた場合などにガスを遮断する機能があります。

ガス栓内部に球体があり、上記の状態になるとストッパーの役目を果たし、ガスを遮断します。

さなぎ

昭和62年1月に施行されたガスの法律により、以降製造されたガス栓は特殊なものを除き、全てこの機能を有しています。

注意点1

ゴムホースに亀裂が入った場合には、この装置は作動しないことがあります。

作動には大量のガスが流れる必要があり、微量の漏れには作動流量に満たないためです。

注意点2

この原理で、初めてガスコンロを接続して使用する際に、作動してロックがかかることがあります。

さなぎ

ロックがかかった場合は、ガスコックを開閉すると解除することができます。

ガスメーター

ガスメーター

ガスメーターにも、安全装置が搭載されています。

家庭用で使用されるガスメーターには、学習機能が搭載されています。

各家庭のガス使用量を学習・管理して、異変が起きた場合にはガスを遮断することになります。

安全装置でガスが遮断する主なケース
  • 通常の使用量より大幅に多いガスを使用した
  • 長時間ガスを使用した
  • 地震による揺れ
さなぎ

通常の使用量を大きく超える場合、異常を察知した場合に遮断します。

注意点

ガスメーターの安全装置でガスが遮断した場合、ガスメーターを復帰しなければ、ガスの使用ができません。

ガスメーターの遮断の理由と復帰方法についてはこちらで解説しています。

ガス漏れ警報器

ガス漏れ警報器

ガス漏れ警報器はガス漏れした際に警報を発して、漏れを知らせることが出来る装置です。

プロパンガス用と都市ガス用で取り付け位置が異なります。

プロパンガス用は下部に、都市ガス用は上部に取り付けてあります。

交換期限があり、5年に一度取り替える必要があります。

注意点

殺虫剤やヘアスプレーのガスに反応することがあるため、もし原因がはっきりわかっている場合には、換気をして電源を挿しなおしてください。

さいごに

作業着の男性

このようにガスコンロを使用する際には、いくつもの安全装置が作動する仕組みになっています。

そのためガスは安全に使用できると言えます。

しかし、いざという時に安全装置が作動するようにするには、定期的に点検・管理しておく必要があります。

ガスコンロには寿命もあり、使用年数が長くなった場合には、取り替えも含めて検討する必要があります。

ガスコンロの寿命についてはこちらで解説しています

ガスコンロを点検することや取り替えを行うことにより、安全に使用できるようにする必要があります。

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